(1日、選抜高校野球 東海大相模3―1日本航空石川)
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日本航空石川の4番は、186センチ、97キロの上田優弥。準々決勝の東海大相模戦では3打数1安打と打撃でチームを引っ張れず、「相手投手が良かった。対応しきれなかった」と悔やんだ。
2回戦では2安打2打点を記録したが、3回戦は3打数無安打と結果を出せていなかった。大きな体の上田だが、コンパクトな打撃が持ち味だ。準々決勝での唯一の安打は四回1死一塁、一、二塁間を抜く鋭い打球で一、三塁の好機をつくり、チームの得点に貢献した。
走塁は上手ではない。六回は一塁走者だった。二ゴロが飛び、相手は二―遊―一の併殺プレーを狙う。二塁へ走った上田は、一塁へ送球しようとした遊撃手とぶつかってしまった。
上田には苦い経験がある。昨秋の明治神宮大会では日大三戦で本塁クロスプレーで捕手と交錯し、ケガをさせてしまっていた。だから、この試合ではすぐに遊撃手のことを気に留めた。「『ごめん』と謝りました。向こうも『大丈夫』と言ってくれました」。試合後にそう話した。
負けはしたが、甲子園で2勝し、貴重な経験を積んだ。「日本一になるには好投手を打ち崩さないと行けない」。打撃を重視するチームの4番としてレベルアップを誓った。(坂名信行)