国内のオスプレイの関係先
米軍オスプレイの横田基地(東京都)への配備前倒しが突然発表され、4日、横浜市内で5機が陸揚げされた。近く横田に到着し、今夏には沖縄に続いて正式に配備となる。前倒しの背景は何か。沖縄では大破する事故などトラブルも相次ぎ、懸念は首都圏はじめ、各地に拡大している。
菅長官、オスプレイ横田配備を歓迎「アジアの安定化に」
オスプレイずらり 横田基地配備に向け、横浜で陸揚げ
「米国のアジア太平洋地域への関与、日米同盟の抑止力、対処力を向上させ、日本の防衛及びアジア太平洋地域の安定につながると考えている」。4日午前、菅義偉官房長官は記者会見でこう語り、米空軍CV22オスプレイの横田基地配備を歓迎した。地域の懸念には「飛行運用に際しては安全面に最大限考慮すると同時に、地元に与える影響を最小限にとどめるよう日米で協力していきたい」と述べた。
配備は2019年10月以降とされていたが、3日に突然、前倒しが発表された。政府関係者によると、米側から連絡があったのは3月16日。ただ「こちらから連絡するまで、日本国内の公表は控えてほしい」と要請があったという。
横田基地には数年間で段階的にオスプレイ計10機と要員約450人が配備される予定。日米安全保障条約に基づく事前協議の対象ではなく、配備に先だって日本側に連絡があるだけだ。「特定の機種の配備を『やめてくれ』という権限は日本政府にはない」と防衛省関係者は話す。
前倒しの背景には、米トランプ…