まるでコピー用紙のように薄く、自由に折り曲げられるフレキシブルな電子ディスプレイが11月29日、第17回中国・ASEAN博覧会(東博会)に登場した。このフレキシブル・ディスプレイは、西北工業大学の最新の研究開発によって誕生し、軽量な上、熱くなったりすることも無い。この技術は、曲げることが可能な曲面照明装置にも応用することが可能という。
フレキシブル・ディスプレイをかなり早い時期から開発していたのは京東方科技集団(BOE)で、2001年にフレキシブル・ディスプレイの開発に着手し、2017年には中国初のフレキシブルAMOLEDの量産を実現した。
また、柔宇科技(ロヨル)もこの分野で大きな実績がある。同社は2014年、世界記録を更新した新型超薄型カラーフレキシブル・ディスプレイを製造し、その厚さは0.01ミリメートル、巻いた場合、半径1ミリメートルの大きさまで巻くことができる。2017年に柔宇科技が発表したフレキシブル・スマートバックパックは、「CES2017」イノベーションアワードの健康・スポーツ・バイオテクノロジー分野でイノベーション国際賞を受賞した。
曲面ディスプレイは、もはや人々のニーズを満たせなくなってきている。業界関係者は、「これからはフレキシブル・ディスプレイの時代が来るだろう。フレキシブル・ディスプレイ搭載スマートフォンとタブレットPCの機能を併せ持った製品が、市場における新たなチャンピオンとなるだろう」との見方を示している。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年12月2日