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西部邁さんの長女「申し訳ない」 自殺幇助容疑の2人に

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西部邁さん


評論家の西部邁(にしべすすむ)さん(当時78)が1月に自殺した際に手助けしたとして、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社社員窪田哲学(45)、会社員青山忠司(54)の両容疑者が自殺幇助(ほうじょ)の疑いで警視庁に逮捕された。西部さんの長女智子さんは6日、朝日新聞の取材に「生前本当によくして下さった方々。父の自殺にお二人を巻き込んでしまい本当に申し訳ない」と語った。


西部邁さんの自殺を手助けした疑い、知人の2人を逮捕


人はいかに最期を迎えるか 西部邁さんの死が問いかける


智子さんによると、窪田容疑者は西部さんの出演番組のプロデューサーを担当し、青山容疑者は西部さんと約20年にわたり親交があった。窪田容疑者は通夜や密葬にもずっと付き添い、今月下旬に予定されている西部さんの「偲(しの)ぶ会」のとりまとめ役もしていたという。


智子さんは「父の自殺したいという気持ちを変えることができなかった。お二人が自殺を手助けしたというのなら、娘として父を止められなかった私も同罪です」と涙声で話した。


逮捕容疑は、1月21日未明に東京都大田区の多摩川付近まで西部さんを連れて行き、ロープなどを装着させたうえで川に入水させたというもの。西部さんと親しく、窪田容疑者とも交流があった民族派「一水会」の木村三浩代表は「西部さんの死生観に共鳴していたのだろう」と話す。


MXテレビは窪田容疑者の逮捕を受けて、「警察の捜査への全面的な協力をさせていただいた上で、進展を見守りたいと考えております」とコメントした。(編集委員・藤生明)



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