工学院大付―早稲田実 四回裏早稲田実無死、野村が左越え本塁打を放つ=ダイワハウス八王子、辻健治撮影
春季東京都高校野球大会(都高校野球連盟主催)の本大会は7日、ダイワハウススタジアム八王子などで3回戦8試合があった。昨夏の全国選手権4強の東海大菅生は世田谷学園に競り勝ち、早稲田実は2試合連続コールド勝ちで16強入りを決め、今夏のシード権を獲得した。
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6点リードで迎えた四回裏、早稲田実の和泉実監督が一塁側ベンチで声を張り上げた。「そろそろキャプテン打ってくれよ!」
先頭で右打席に立った4番の主将野村大樹(3年)は、その声に応えるように初球の内角直球を左翼席へたたき込んだ。練習試合を含めて高校通算55本目の本塁打。公式戦では昨春の都大会決勝以来となる一発に野村は「ずっと調子が悪くて、自分でも元気がないと思っていた。公式戦でのホームランは、流れを大きく変えられると実感した」。
今大会7打席目での初安打に満面の笑みでダイヤモンドを一周。五回にも適時二塁打を放つ活躍を見せた。和泉監督は「公式戦で(本塁打が)出ていなかったから、打たせてあげたかった。気持ちも落ち着くでしょう」と満足げだった。(辻健治)