アルミニウム圧延国内最大手のUACJは13日、2月末に公表した会長と副会長の人事案を撤回すると発表した。約25%を出資する筆頭株主の古河電気工業が人事案に異議を唱え、株主総会で反対する意向を表明していた。上場企業の首脳人事が大株主の意向で覆るのは異例だ。
当初の人事案は、山内重徳会長が留任し、岡田満社長が副会長に就任。岡田氏の後任の社長に石原美幸常務執行役員を充てるという内容。山内氏と岡田氏の代表権を維持し、石原氏とあわせて3人が代表権を持つことにしていた。6月21日の株主総会後の取締役会で決める予定だった。
UACJはこのうち山内氏と岡田氏の人事案を撤回。両氏は代表取締役を退き、相談役となる。会長ポストは空席とする。代表権は、新社長に就く石原氏と、専務執行役員の中野隆喜氏、種岡瑞穂氏の計3人が持つ形に変更する。
古河電工は当初の人事案の発表…