W杯開幕戦に向け、意気込みを語る伊藤ふたば
スポーツクライミングのボルダリング日本一を決めるジャパンカップを昨季、史上最年少で制した岩手県出身の高校1年生、伊藤ふたばが今季からワールドカップ(W杯)に初参戦する。これまでは年齢規定で出場できなかった。伸びしろたっぷりの15歳が、いよいよ世界に打って出る。
15歳ボルダリング女王「頑張る」 トップチームに加入
「ずっと昔から出たかった。何より楽しみだなっていう感じ。海外選手の登り方を見て学びたい」。開幕戦が行われるスイス・マイリンゲンに向けて10日、伊藤は胸を高鳴らせて、羽田空港を出発した。「自分がどの位置にいるか分からないから、チャレンジャーの気持ちで頑張りたい」
伊藤は2017年1月のジャパンカップを14歳9カ月で優勝。以降、家電メーカーのCMで俳優の綾瀬はるかさんと共演するなど、20年東京五輪に向け、最も注目を集めるクライマーの一人だ。今年2月の同大会では3位に終わったが、日本はボルダリングW杯の国別ランキングで4年連続1位の最強国。実力への評価は今も変わらない。
伊藤の特長はしなやかさ。「長い手足や柔軟性を生かした登り方ができる」とは、ユース日本代表の西谷善子ヘッドコーチだ。
ただ、16年の世界選手権を制…