試合前の練習でキャッチボールをする巨人の菅野=東京ドーム
6連敗でセ・リーグ最下位に沈んでいる巨人は、13日から首位を走る広島と本拠地で3連戦を迎える。先発のマウンドには、連敗がスタートした6日のヤクルト戦で負け投手となった菅野が上がる。
「まだ130試合以上、残っている。みんなやるべきことは分かっているし、僕も分かっている。根気強く、できることをやるしかない」
登板前日の12日、報道陣の取材に応じた菅野は、チームの現状や打開策を代弁しているようでもあった。
開幕戦を含め、ここまで登板した2試合は、いずれも5失点を喫して連敗。6日のヤクルト戦は、甘い球を確実に仕留められる場面が目立ち「頭では分かっているけど、体が連動してくれない。これも長い野球人生の糧にできるように」と漏らしていた。
「(調子は)良くはないけど、特別悪くもない。全部が悪いわけではない」と話す。連敗ストップへのカギとなるのは先取点を与えないこと。チームは6連敗中、すべての試合で先制できていない。「立ち上がりが得意な投手はいない。粘り強く、チームが勝てるように投げたい」。広島はやはり開幕投手を務めた野村が先発。エース同士の投げ合いにも注目が集まる。(井上翔太)