「もののけ姫」の世界観を再現する「もののけの里エリア」=(C)Studio Ghibli
愛知県の大村秀章知事は25日、愛・地球博記念公園(同県長久手市)につくる「ジブリパーク」の基本デザインを公表した。「耳をすませば」「もののけ姫」などスタジオジブリの作品をモチーフにした建物を園内に再現。2022年度中の開業を目指す。
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基本デザインによると、園内にはテーマごとに五つのエリアを設ける。メインゲートには、映画「ハウルの動く城」に出てくるような19世紀末の空想科学的要素を採り入れた「エレベーター棟」を設置する。周囲には「耳をすませば」に登場するアンティークショップ「地球屋」を再現した建物も造る。
「もののけの里エリア」には、「もののけ姫」に出てくる「タタラ場」をモチーフにした建物をつくり、作品に出てくる「タタリ神」などのオブジェを置く。
「魔女の谷エリア」は魔法を題材とした作品がテーマ。「魔女の宅急便」の主人公キキの実家「オキノ邸」を再現するほか、ミニ遊園地もつくる。
公園を主会場に開かれた05年愛知万博の際に建てられた「サツキとメイの家」も活用し、裏山の森に散策路を再整備する。周辺を「となりのトトロ」でトトロが踊った「どんどこ踊り」にちなみ、「どんどこ森エリア」とする。
屋内型の「ジブリの大倉庫エリア」は、現在ある温水プールを改装してつくる。展示室、映像展示室、子どもの遊び場も設ける。県はジブリ側と協議を続け、今回の基本デザインをもとに基本構想を作る。(北上田剛)