東京地検は1日、未成年の女子高校生に対する強制わいせつ容疑で書類送検されたアイドルグループ「TOKIO」の山口達也メンバー(46)を不起訴処分(起訴猶予)にした。
山口メンバーは2月12日、東京都港区の自宅マンションで、知り合いの女子高校生に無理やりキスをするなどしたとして、先月中旬に書類送検されていた。警視庁の調べに大筋で容疑を認めていたといい、同庁は送検時、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けていた。
ただ地検は、女子高校生がすでに処罰感情を持っていないことや、山口メンバーが芸能活動を無期限で謹慎することなどを考慮したという。
不起訴処分について、山口メンバーが所属するジャニーズ事務所のジャニー喜多川・代表取締役社長は1日、「山口達也に不起訴処分が下されましたが、山口が起こしました事件の事実並びにことの重大さには変わりございません。弊社としましては、ことの重大さを真摯(しんし)に受け止め、全員がそれぞれの立場で信頼回復に全力を尽くす覚悟です」などのコメントを発表した。同事務所によると、山口メンバー以外のTOKIO4人が2日午後2時から、都内のホテルで記者会見を開き、被害者やその家族におわびをする予定という。
テレビ各局は山口メンバーが出演していた番組について、放送や出演を見合わせつつ、今後の対応を検討している。民放関係者は「不起訴処分とはいえ、性犯罪を認めている以上、山口メンバーを出演させるのは難しい」と話した。