検診を受けた後、不知火海を見渡す公園を訪れた小中沢麻里さんと夫の寿平さん=2018年4月22日午後2時51分、熊本県水俣市、奥正光撮影 水俣病は1日、公式確認から62年を迎えた。東京都八王子市の元小学校教諭、小中沢麻里さん(73)が、自身の苦しみの根源が水俣病だったと確信したのは6年前のこと。幼少期を過ごした熊本県水俣市を離れて61年。長い間、体の不調と水俣病が結びつかずにいた。 【デジタル特集】知る水俣病 【紙面特集】知る水俣病
水俣病とは チッソ水俣工場(熊本県水俣市)が不知火海に流した廃水に含まれたメチル水銀が原因の公害病。1956年5月1日、水俣保健所に届けられ、公式確認された。熱さに気づきにくいなどの感覚障害、ふらつきといった運動失調、見える範囲が狭くなる視野狭窄(きょうさく)などの症状がある。根本的な治療法は見つかっていない。 公害さえなければ… 4月下旬。小中沢さんは東京から新幹線で、新緑が鮮やかな水俣市に着いた。公害健康被害補償法(公健法)に基づく患者認定の審査に必要な検診を、市の医療機関で受けるためだ。 少女時代を過ごした地の風景に目を向け、つぶやいた。「公害さえなければ」。体を家族に支えられ宿泊施設に入り、古い記憶をたどりながら話し始めた。 牧師の父親らと福岡から水俣に移り住んだのは2歳のとき。料理が得意な母親は刺し身、焼き魚、酢漬けといった料理で食卓をにぎわせた。ごはんにかけたのは魚粉。教会の信者からの差し入れも旬の魚だった。 体の異変は小学生のころからあった。体がふらつき、鼻血もよく出た。水俣で10年暮らし、熊本市の中学校へ進学したのは水俣病が公式確認された翌年(1957年)。東京の大学に通う20歳のころ、めまいや耳鳴り、難聴が悪化した。 小学校の教諭となってからも、めまいが怖くて朝礼台には立てなかった。リコーダーを操る指は震え、山登り遠足では子どもに手を引いてもらった。土曜の勤務後は倒れるように床に就き、学期が終わると何日も寝込んだ。40代になると退職ばかり考えるようになり、50歳で職場を去った。 病院で診察を受けても原因はわ… |
「劇症型」でない水俣病 6年前に確信、苦しんだ73歳
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