ラストラン開始直前の「エヴァ新幹線」。JR新大阪駅のホームには大勢の人が集まった=13日午前、大阪市淀川区
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をテーマに内外装を特別仕様にしたJR西日本の山陽新幹線「500 TYPE EVA(タイプエヴァ)」が13日、運行を終えた。最終運行の始発となる新大阪駅のホームにはその姿を見届けようと、鉄道ファンら約1200人が集まった。
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京都市から父、妹と訪れた小学4年生の清水大雅(たいが)さん(9)は電車が好きで、「最後にどうしても見たかった」という。到着した車両を自分のカメラにおさめ、「うまく撮れた」と満足げだ。雨のなか、東大阪市から自転車で1時間半かけてきたという高校1年の塩見大登(ひろと)さん(15)は「ものすごく大勢の人が見送り、いい雰囲気でした」。ホームには、アニメに登場する女性キャラクターのコスプレをする人の姿もあった。
エヴァ新幹線は2015年11月、山陽新幹線の全線開業40周年とエヴァの放映開始20周年を記念して企画された。アニメの主人公が乗り込む兵器「エヴァ初号機」を模した車両で、博多―新大阪を1日1往復してきた。車両は今後、「ハローキティ」をあしらって衣替えし、今夏には「キティ新幹線」として運行する予定だ。(伊沢友之)