柴橋正直・岐阜市長(右)に優勝の報告をする村瀬心椛さん=2018年5月29日、岐阜市役所
世界最高峰の賞金大会「Xゲームズ」のスノーボード女子ビッグエアで優勝した岐阜市の中学2年生、村瀬心椛(ここも)さん(13)が29日、岐阜市役所を訪れて優勝を報告した。離れ業を競い、若者に人気のある大会。冬季競技では史上最年少での優勝で、「4年後の北京五輪で金メダルをとりたい」と抱負を語った。
大会は19日にノルウェー・オスロで開かれた。ビッグエアは急斜面の先の踏みきり台から飛び出し、空中技の難度や出来栄えを競う。村瀬さんは主要大会では女子初となる「バックサイド・ダブルコーク1260」(縦2回転、横3回転半)を成功させ、平昌五輪の金メダリストらを破った。
「1260」は2年前から練習を始め、約1年かけてできるようになったという。今年からは、他の選手のことを気にせず、技に集中するため、洋楽を聴いて練習や大会に臨んでいる。「英語だと、歌詞の内容が分からないので、自分に集中できます」
4歳でスノボを始め、父・功一さん(41)の指導の下、岐阜県羽島市の「スノーヴァ羽島」や富山県立山町の「富山KINGS(キングス)」などの練習施設で技を磨いてきた。「今度は五輪で優勝して、ジャンプの高梨沙羅選手らと友達になりたい」
夢は何度も五輪に出場すること。「ジャンプの葛西紀明選手のようなレジェンドになりたい」(山下周平)