ケガから復帰し、全体練習に加わった岡崎(右)と乾(左)=2018年6月4日午後、オーストリア・ゼーフェルト、内田光撮影
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に臨む日本代表で、ケガの影響を心配されていたFW岡崎慎司(レスター)とMF乾貴士(ベティス)が順調な回復を見せている。8日(日本時間9日午前2時)にスイスとの国際親善試合を控えるチームにとって、明るい材料だ。
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4日に行われたゲーム形式の練習で、岡崎と乾は精力的な動きを見せた。この前日の練習ではケガの影響を考慮し、他の選手との接触プレーが無い役回りを任されていた。「みんなと同じで十分にやれる」と、2人そろって西野朗(あきら)監督に直談判。認められ、完全合流を果たした。
岡崎は4月14日のリーグ戦で足首を負傷。その後の5試合はいずれも欠場した。日本代表候補合宿でも別メニュー調整が続き、5月30日のガーナ戦には途中出場したが、本調子にはほど遠かった。
自身にとって今回が3大会連続でのW杯挑戦だ。「ブラジルW杯のときの自分はうまく調整できたが、大会では勝てなかった。すべてがうまくいけば本番で結果を出せる、ということでもない。それをポジティブにとらえたい」と、ここからの巻き返しを誓う。
乾はスペイン1部リーグ・エイバルでの練習中に右太ももを痛め、リーグ最終戦を欠場。ガーナ戦でも出番はなかったが、自身初のW杯を前に「焦りはない」。今年3戦して未勝利の日本代表についても、「まだまだ良くしていける。本番に合わせてしっかりやればいい」。
切れ味鋭いドリブルを武器に今季のスペイン1部リーグでは34試合に出場し、5得点。エイバルを史上最高成績の9位に押し上げ、今季6位だったベティスへの移籍をつかんだ自信が、大きな支えになっている。(ゼーフェルト=清水寿之)