東京都目黒区で5歳の女児が虐待を受けて死亡したとされる事件を受け、政府は15日午前、再発防止策を検討するための関係閣僚会議を開いた。相談体制の強化や関係機関の連携強化などについて、1カ月後をめどに取りまとめる。必要に応じ地方交付税措置も検討する。安倍晋三首相は「痛ましい出来事をもう繰り返してはならない。政治の責任で抜本的な対策を講じる」と述べ、加藤勝信厚生労働相らに緊急対策の策定を指示した。
女児の一家が香川県から目黒区に引っ越した際の児童相談所間の引き継ぎなどが焦点となっていることを踏まえ、情報共有の徹底、虐待相談に適切に対応できる児童相談所や市町村の職員体制の強化、虐待を受けているおそれがある未就園児・未就学児の早期発見などが検討課題だ。