政府は24日の閣議で、受託収賄容疑で逮捕された文部科学省の前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(59)の後任として、松尾泰樹・官房審議官(55)をあてる人事を決めた。発令は27日付。林芳正文科相は閣議後の記者会見で「現職局長が逮捕されたことを重く受け止め、文部科学行政に対する信頼回復に向けて全力を挙げて取り組む」と述べた。
佐野前局長は、文科省の私大支援事業をめぐり東京医科大の前理事長から有利な取り計らいを頼まれ、その見返りに自分の息子が同大の一般入試で加点を受け、合格させてもらった疑いで4日、東京地検特捜部に逮捕された。同日付で同局長を解任され、戸谷一夫事務次官が代行していた。