２５日にあった第１００回全国高校野球選手権記念岐阜大会決勝は２年連続で大垣日大が制した。東邦（愛知）時代を含めて半世紀以上、監督を務める大垣日大・阪口慶三監督（７４）は「最高にうれしい。１００回大会で監督をできているのは、この上ない幸せ」。自身にとって、春夏合わせて３２回目の出場を喜んだ。

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甲子園では優勝１回、準優勝３回で通算３７勝。厳しい指導方針から「鬼」と呼ばれたが、２００５年から大垣日大で指揮して以降、笑顔が絶えない。決勝では犠打や盗塁が得点につながり、随所に采配が生きた。

「勝って泣くようなことは……」。試合後、思わずタオルで目をぬぐった。「子どもたちはみんな私を慕って来る。３年に１度は甲子園に出してやりたいと、しかったりほめたりしてきた。でも、本当は心から感謝しています」（室田賢）