ロッテから交換トレードで日本ハムに加入した藤岡貴裕投手の入団会見が27日、札幌ドームであった。「先発、中継ぎ、どちらでもできるのが強み。優勝争いに貢献したい」と藤岡。背番号は56に決まった。
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藤岡はドラフト1位で2012年に東洋大からロッテへ入団。速球派の左腕として期待されたが、今年はまだ1軍登板がなく、伸び悩んでいた。トレードについてロッテ球団から電話連絡があったのは、25日の夜。「そのときは球団名までは言われなかったので、セ・リーグの球団かと思っていた」と、同一リーグでの移籍に驚いたと明かした。
日本ハムは先発、リリーフとも左腕の層が薄く、優勝争いを勝ち抜くためにも補強が必要だった。栗山英樹監督は「私が監督になる前(スポーツキャスター時代)から、神宮球場で見ていた。準備する時間は短いと思うが、必ずやこのチームを前に進めてくれる」と期待した。
ロッテに移る岡は悔し涙
一方、藤岡との交換でロッテに移る外野手の岡大海は27日、スーツ姿で札幌ドームに現れた。
明大から14年にドラフト3位で日本ハム入りした岡は、15年、キャリアハイの101試合に出場し18盗塁を記録。16年は後半戦、思い切りのいい打撃でチームを引っ張ったが、昨季からは大田泰示の加入で出場機会を減らしていた。
ロッテは、前半戦で打率2割8分7厘、20盗塁をマークした外野手の荻野貴司が球宴直前に右手人さし指を骨折。全治2カ月の長期離脱を余儀なくされており、外野手の補強が急務だった。俊足で守備範囲も広い岡は、その穴を埋める存在になり得る。
チームメートに別れのあいさつをした際は、時折、言葉を詰まらせていた岡。「ファイターズの力になれなかったのが悔しい」と話すと、悔し涙がほほを伝った。(山下弘展)