旧希望の党の結党メンバーだった長島昭久衆院議員が、秋の臨時国会に向けて保守系会派結成を呼びかけている。同じ結党メンバーの細野豪志元環境相ら無所属議員に参加を求め、5人以上の会派をめざす。年内の新党結成も視野に入れている。
長島氏は26日、自身が代表を務める政治塾を発足させた。東京都議ら約30人を前に、「自民党でも共産党でもない。志を持つみなさんと国政に刺激を与えたい」と語り、保守系野党をめざす考えを強調した。政治塾は今後の活動の基盤の一つにしたい考えだ。
長島氏は昨年4月、民進党に離党届を提出。旧希望では政調会長に就いたが、民進と再合流した国民民主党には加わらず、無所属となった。そのため通常国会では質問機会も少なくなり、会派結成を通じて発信力を高めたい考えだ。「与野党の不毛な対決構造からは一線を画す」と話し、日本維新の会や希望の党との連携も模索している。(竹下由佳)