自民党がネット上で女性ファッション誌「ViVi」と組んだ広告企画が、論争を巻き起こした。自民党の政策とは相いれないメッセージを、モデルたちが発信した「違和感」をどうみるか。
大学生・起業家 金丸百合花さん
今回のViViの企画は、お金をもらって載せた広告とは言え、裏に「大人」の思惑が見える感じがいやでした。
最近はもっぱらインフルエンサーのインスタグラムでファッション情報を得ていますが、高校生の時はよくViViを読んでいました。旬のメイクやお店、その世代に人気のモデルたち。キラキラした世界がつまったViViは、10代後半から20代初めの女の子たちの憧れで、とても影響力のある媒体なんです。
そんな雑誌で、社会的な課題を取り上げる企画をすること自体はすごくいいと思いました。私はフィリピンにルーツを持ち、エシカル(倫理的)に作られた服や食べ物に関心があります。だからモデルが呼びかけていたダイバーシティーという言葉や、みんなに優しくというメッセージも素敵だと思いました。
でも実は、自民党の広告だった――。この違和感、選択肢を奪われた感じでしょうか。表向きは「政治に参加して」と呼びかけているのに、その先に用意されていたのは自民党だけ。選ぶのは、本当は私たちのはずなのに。
記事後半では、マカイラ代表、多摩大学客員教授・藤井宏一郎さんと京都大学教授・佐藤卓己さんに今回の広告企画への見解を聞いています
様々なうそっぽさも気になりま…