長崎原爆の日を前に、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が受賞したノーベル平和賞のメダルと賞状の公式レプリカの展示が8日、長崎市平野町の長崎原爆資料館で始まった。24日まで。
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ICANは昨年、核兵器禁止条約の採択に大きく貢献したとしてノーベル賞を受賞。レプリカは10ある国際運営団体に一つずつ贈呈され、日本ではNGO「ピースボート」に贈られた。
ピースボートの共同代表で、ICAN国際運営委員の川崎哲さん(49)は「多くの被爆者がその体験を世界に伝えたことが、成果になった。同じ苦しみを繰り返してはいけない。レプリカを見た人に『自分にもなにかできるのでは』と思ってもらいたい」と話した。
ピースボートで被爆体験を語っている長崎市の三田村静子さん(76)はメダルを見て、「地道な活動がノーベル平和賞につながった。夢みたい」と喜んだ。(弓長理佳)