安倍晋三首相は8日午前、来日中のグテーレス国連事務総長と首相官邸で会談し、北朝鮮問題や核廃絶を中心に協議した。グテーレス氏の国連事務総長としての来日は、昨年12月以来2度目。
会談後の共同記者発表で首相は「北朝鮮から具体的な行動を引き出すために、国際社会が安保理決議に基づく措置の履行を完全に堅持することが必要との認識の一致をみた」と強調。グテーレス氏は「日本の北朝鮮に対するイニシアチブを支持する。特に拉致問題は現代の世界で受け入れられるものではない」と述べた。
グテーレス氏は9日には歴代の国連事務総長として初めて長崎の平和祈念式典に出席する予定だ。広島の式典には前任の潘基文氏が2010年に参列している。