東京メトロは22日、7月31日のプロ野球西武―ソフトバンク戦(埼玉・メットライフドーム)で、同社役員が試合後のファンサービス中に、西武の選手が首にかけていたタオルを抜き取る行為があったとして、厳重注意と減俸20%(1カ月)の処分を科した、と発表した。
同社によると、役員男性は7月31日、試合観戦のために球場を訪れていた。試合後、バックネット裏の「ビクトリーロード」で、ファンとハイタッチする山川穂高内野手が首にかけていたタオルに手をかけて、引き抜いたという。役員男性はその後、球団に謝罪し、タオルを返却したという。抜き取った場面をとらえた動画がネット上で話題になっていた。
東京メトロは、「山川選手をはじめ西武球団関係者に対して多大な迷惑をおかけし、また、西武ライオンズをはじめとする多くの野球ファンの皆様に大変不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫(わ)び申し上げます」とコメントを発表した。
今回の迷惑行為を受け、球団は今月1日、ホームページ上に「勝利時における選手ハイタッチでの選手との接触に関わるお願い」とする文章を掲載した。
「BOXシートご観戦の皆さまとハイタッチをしながら退場するファンサービスを実施しておりますが、今般、選手が通過した際に、選手に過度の接触を試みる、選手の所持品に触れる、あるいは所持品を引っ張るといった迷惑行為が見受けられます」とした上で、「ハイタッチ以外で、選手の体や所持品に触れたり、引っ張らないでください」などと、注意を呼びかけていた。