ジャカルタで行われているアジア大会では、初めてトランプゲームのブリッジが競技種目になった。ペアでカードを出し合うゲームで、世界100カ国以上でプレーされている。男女ミックス団体では日本代表から、世界的に珍しい「夫婦ペア」が出場。息の合った連携で初日の21日に優勝候補のインドネシア代表を撃破。2日目まで首位を走っている。
アジア大会では過去にも「頭脳スポーツ」としてチェスや囲碁などが採用されている。
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「長年ペアでやってきた成果かな」。国内トッププレーヤーを送り込んだインドネシアペアに快勝し、上田哲也さん=59、大阪ガスケミカル=は笑顔で、妻の真理子さん(58)の顔をちらりとみた。
英発祥のブリッジは、対戦する2組のペアがテーブルを囲んでプレーする。手持ちの13枚のカードから時計回りに1人1枚ずつ出し、1周して最も強いカードの人が勝ち。これを13回繰り返す。あらかじめペアで何勝できるか宣言し、達成度合いで点数が決まる。アジア大会は1試合16ゲーム、約2時間の長丁場だ。
ペアのパートナーの手札を正確に予想できれば優位に立つが、対面にいて姿は仕切りで見えず、プレー中は会話もジェスチャーも禁止。出すカードの順番で自分の手札や作戦を伝え合う技術が求められる。
男女ミックスのゲームでは実力者同士が「即席ペア」を組むことが多い。しかし、日本チーム(6人)には2組の夫婦がいる。コーチの原田裕己(ゆうき)さん(25)は「夫婦ならではの連携が日本の強み」と話す。
ブリッジを通して知り合った上…