第35回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト(全日本ろうあ連盟、朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催、NEC協賛)が25日、東京・有楽町朝日ホールであり、福島・田村高3年の柏原力樹(りき)さんが1位に選ばれた。
眞子さま、手話コンに出席 「より使いやすい環境を」
開会式には秋篠宮家の長女眞子さまが出席。手話を交え、「一人一人が手話に対する意識を高めることは、皆が安心して暮らせる社会へとつながっていく」とし、同コンテストなどを通して「大切な言語である手話」への理解が深まり、「より手話を使いやすい環境がつくられていきますことを願っております」とあいさつした。
1位の柏原さんは、聴覚障害者は職業選択などあきらめることが多くあると聞き、心を痛めていたという。しかし、あるとき反対を押し切って剣道に励む聴覚障害者の存在を知り「自分の限界を決めずやりたいことを一生懸命している姿」に感動。将来は特別支援学校の教諭になり、あきらめない大切さを子どもたちに伝えたい、と語った。
ほかの入賞者は次の通り。(敬称略)
2位=大見夏鈴(かりん、岐阜・済美高2年)▽3位=吉村義誠(あきさと、佐賀・東明館高2年)▽奨励賞=徳永旭(高知・安芸高2年)、脇島愛奈(まな、栃木・壬生高3年)