(25日、アジア競技大会・空手形)
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マカオ選手に続く清水の演武。連続技が空気を切る音で場内が沸き、空手形の女子決勝の勝負は決まったようなものだった。
清水自身2連覇。日本としても1994年広島大会で空手が採用されて以降、この種目7連覇となった。
動きのきれや力強さ、スピードなどを5人の審判の判定で競う。2020年東京五輪で空手が採用され、世界のレベルも上がる中、世界選手権2連覇中の清水の地位も安泰ではない。昨年の国際大会ではグレース・ロウ(香港)に敗れた。今大会の準決勝でも対戦し、勝ちはしたものの3―2と小差だった。
新しい技を決勝に残していた。「どの選手にも決勝で勝てるように」。2年後を見据えた準備でもある。
男子形は喜友名が3試合すべてを5―0で制し、日本勢として3大会ぶりの金。「決勝前、ゼッケンがとれて自分で縫った」と、ばたついた状況だったが、平常心を崩さなかった。(中小路徹)