菅義偉官房長官は28日午前の記者会見で、中央省庁が障害者の雇用数を水増ししていた問題について「障害のある方の雇用や活躍の場の拡大を民間に率先して進めていく立場としてあってはならないことと重く受け止めており、深くおわび申し上げる」と陳謝し、頭を下げた。
障害者雇用3460人水増し 27機関で不適切算入
菅氏は「再びこうしたことがないように原因究明と再発防止策を行うことが重要。検証チームでしっかり検証し、チェック機能の強化など再発防止策をとりまとめていきたい」と強調。ただ、多くの省庁で水増しが行われていた原因を問われると、「検証チームでまずしっかり検証する」と述べるにとどめた。
政府はこの日、関係閣僚会議を開いた。弁護士など第三者が加わる検証チームを設置して原因を究明し、再発防止策を10月をめどにとりまとめることを決定。自治体にも再点検を要請する。