大阪府警富田林署で留置中の樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、樋田容疑者が留置されていた居室内から、署の留置担当者の名前や日付が書かれた手書きのメモが見つかっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。樋田容疑者がこうした記録をつけ続け、入念に計画したうえで逃走した疑いが強まった。
捜査関係者によると、メモには留置場の担当者が当直する勤務日がカレンダー形式で書かれ、一部の担当者の名前や日付には印が付けられていたという。府警は、樋田容疑者が監視態勢が緩むタイミングを見計らって、逃走した疑いがあるとみている。
一方、樋田容疑者が盗んだとされる原付きバイクの車体が、細工されている可能性があることも判明。13~15日にかけ、同府羽曳野市や大阪市内でこのバイクを使ったとみられるひったくり事件が起き、防犯カメラを解析したところ、黒い車体にあしらわれていた白い線が消されている可能性が浮上した。このバイクは発見されておらず、樋田容疑者が使っている可能性がある。府警は外見の特徴を変えることで、特定を免れようとしたとみている。