北朝鮮で拘束された後に解放され、28日午前に経由地の北京に到着していた日本人観光客の男性は同日午後3時半(日本時間午後4時半)ごろ、羽田空港に向かう全日空機に乗り込んだ。同日夜に日本へ帰国する見通し。
男性について北朝鮮の朝鮮中央通信は、26日に漢字名を「杉本倫孝」氏と伝えた。国外追放すると報じていたスギモト・トモユキ氏とみられる。
スギモト氏とみられる男性は28日午前に平壌から北京へ入った。その後、空港内で日本大使館担当者らによる拘束状況の聞き取りや健康状態のチェックを受けていた模様だ。
男性は羽田行きの飛行機に搭乗するため、一般客の手続き終了後に日本外務省関係者らに連れられて搭乗口へ向かった。報道陣の「ようやく帰国ですが」などの問いには答えず、無言で立ち去った。