北朝鮮で一時拘束された杉本倫孝(ともゆき)氏(39)が外務省の事情聴取に対して、「映像を撮っていた」「北朝鮮の取調官から訪朝や撮影の目的、映像を何に使うのかなどについて聞かれた」などと話していることがわかった。日本政府関係者が明らかにした。ダムなどを撮影していたという。
北朝鮮から男性が帰国 政府が拘束経緯や罪名を聴取へ
関係者によると、外務省は30日までに杉本氏から事情を聴いた。杉本氏は今回の北朝鮮訪問中に複数の場所で映像を撮り、「映像をインターネットに配信して収入を得ていた」と説明したという。
北朝鮮側は日本政府に拘束理由を説明しなかったが、北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、「北朝鮮の法律に違反する犯罪を働いた」と報じた。杉本氏はこれまでも複数回、北朝鮮入りしていたという。