小野寺五典防衛相は4日、訪問先のオランダで、バイレフェルト国防大臣と会談し、非核化に向けた北朝鮮の取り組みに進展が見られない限り、北朝鮮への制裁を緩めないとの認識で一致した。
オランダは現在、国連安保理非常任理事国で、北朝鮮制裁委員会の議長国。両国の防衛協力を深め、NATOやEUの枠組みで、サイバーなどの分野でも協力を模索する。小野寺防衛相はこれに先立ち、ハーグにある化学兵器禁止機関を訪れ、北朝鮮が保有する化学兵器への対応で同機関と連携していく考えを伝えた。2016年から中断している同機関への自衛官派遣を再開する意向も明らかにした。(古城博隆)