大阪の春の風物詩「桜の通り抜け」で知られる造幣局(大阪市北区)の桜並木が、台風21号の暴風で大きな被害を受けた。桜を長年手入れしてきた造幣局の職員らは「来春にまた元気な姿を見せたい」と、樹木の手当てを続けている。
造幣局によると、4日に吹き荒れた暴風で、約350本の桜のうち52本で幹や主な枝が折れた。災害で幹が折れたのは1961年の第2室戸台風以来という。1週間がたった11日も職員や植木職人らが遊歩道に散乱した桜の枝や葉の撤去作業に追われていた。
根元から倒れた17本は引き抜いて処分し、それぞれの場所には、予備に敷地内で育てていた別の桜の木を来年1~2月ごろに植え、来年4月の通り抜けに間に合わせる予定だという。
傾いたり主な枝が折れたりした…