フランス訪問中の皇太子さまは12日夜(日本時間13日未明)、パリ郊外のベルサイユ宮殿でマクロン大統領夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に出席した。大統領がスピーチで西日本豪雨や北海道の地震に触れ、「フランスは喜びも悲しみも常に日本の方々と共にしている」と語ると、皇太子さまは「親愛と連帯の情に大変心を打たれました」と応じた。
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晩餐会は宮殿の礼拝の間で開かれ、約100人が出席した。皇太子さまはフランス語を交えてあいさつ。今回のフランス滞在で「長い歴史の中で両国民が、まさに絹を紡ぐようにして織りなしてきた強固な友好関係を実感しています」とし、パリを中心に開催中の日本文化紹介イベントなどを通じて「両国民の絆がますます深まることを期待しております」と語った。
今回の訪問は日仏の外交関係樹立160周年を記念するもの。パリでは、日本文化紹介イベント「ジャポニスム2018」の行事にも出席する予定だ。(ベルサイユ=中田絢子)