ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問が、イスラム教徒ロヒンギャ問題を取材したロイター通信記者2人に対する実刑判決は言論の自由の弾圧に当たらないとの考えを示したことについて、米国務省のナウアート報道官は13日の記者会見で「米国は彼女のコメントの多くに一切同意しない」と述べ、スーチー氏の主張に反論した。
スーチー氏は13日、記者2人への実刑判決について「公開の法廷で国家機密法の侵害と判断された」と述べた。これに関連し、ナウアート氏は同日、「米国は今回の判決に深く失望している。ミャンマーでの言論の自由が疑問視される結果になった」と述べ、今回の判決を批判。「米政府のあらゆるレベルで2人の無条件の即時解放を求め続けていく」と強調した。(ワシントン=園田耕司)