韓国南東部、慶尚南道巨済(キョンサンナムドコジェ)で14日、文在寅(ムンジェイン)大統領らが出席して、韓国が独自に開発した最新型潜水艦「島山安昌浩(ドサンアンチャンホ)」の進水式があった。韓国初の3千トン級潜水艦で、韓国メディアによれば、射程約500キロ以上の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を装備し、2020年1月に実戦配備される。
同艦は全長83・3メートル、幅9・6メートル。韓国はこれまでドイツの技術協力を受け1200トン級と1800トン級の潜水艦を建造してきた。3千トン級潜水艦は通常動力型潜水艦としては大型で、現時点で本格運用しているのは日本などわずかな国にとどまる。
軍事専門家の間では、同艦について、北朝鮮の核・ミサイル攻撃があった際の報復攻撃を担うとの見方が出ている。一方、韓国が近年配備したイージス艦や揚陸艦などと同様、日本の海上自衛隊の装備に対抗したとの声も出ている。(ソウル=牧野愛博)