(14日、大相撲秋場所6日目)
相撲特集:どすこいタイムズ
窮地をしのいできた稀勢の里についに土がついた。日本出身力士で幕内最重量191キロの千代大龍に苦杯。座布団が舞った。
立ち合いは頭から踏み込んだ。悪くない。相手の出足を止め、懐へ。圧力勝ちしたと思った瞬間だった。千代大龍のいなしに体が泳いだ。目の前から相手が消え、腰が突っ立った横綱はそのまま押し出された。
千代大龍は出足を生かした体当たりが持ち味だ。先手を取られると流れが悪くなる。「当たり負けしたくない」との思いが逆に落とし穴を生んだか。高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「突っ込んでいったところを、うまくずらされた」と表現した。
支度部屋では冷静を装った。「…