大阪・泉州に秋の訪れを告げる岸和田だんじり祭(まつり)が15日、大阪府岸和田市で始まった。台風21号の影響で資材確保が困難になり有料桟敷席が設置できず、屋根にブルーシートを張った家も目立つ街中だが、岸和田、春木地区各町会のだんじり34台が「ソーリャ、ソーリャ」のかけ声や鳴り物の音色とともに疾走した。
南海電鉄岸和田駅前では、高さ4メートル、重さ4トン超のだんじりが、屋根に乗った「大工方(だいくがた)」の合図に合わせて交差点を勢いよく直角に曲がる「やりまわし」を次々と披露し、沿道の観客を沸かせた。
16日は、だんじりが神社に参る「宮入り」がある。市は期間中に延べ40万人の観客を見込んでいる。(加戸靖史)