2020年にテナントを一新してリニューアルする「名古屋テレビ塔」内に、超高級ホテルができる見通しになった。テレビ塔運営会社などが31日に会見して開業計画を明らかにした。具体的な事業の内容は今後詰めるが、塔の内部に宿泊施設をつくるユニークな試みとして注目されそうだ。
この日会見した、プロデュースを担当するデザイン会社代表の中田朝之氏は「ヒルトンやマリオットを超えたい」と述べ、海外の高級ブランドに対抗する姿勢を示した。
テレビ塔は19年1月から営業を休止し、20年7月に再びオープンする。外観は現在のまま残すが、塔の内部は大幅に刷新し、ホテルは4~5階フロアに入る見込みだ。中田氏は「塔にホテルをつくるのは全国でも例がないと思う」と語った。
現時点の計画によると、4階は13室、5階にはスイートルーム1室をつくる。1室の広さは40~60平方メートルを想定する。どのホテル事業者に運営を委託するかは今後正式に決める。
今回のリニューアルは「未来のタワー」がコンセプトで、仮想現実(VR)でコンサートを体験するコーナーや、スポーツなどのパブリックビューイングができるカフェや高級レストランを新設する。(友田雄大)