自民党総裁選に立候補した安倍晋三首相と石破茂・元幹事長が17日、民放キー局を行脚した。選挙戦が最終盤を迎える中、首相の政治姿勢や森友・加計学園問題などをめぐり、両者が火花を散らした。
特集「安倍×石破 二人が見る日本―自民党総裁選2018」
特に激しかったのが、石破派所属の斎藤健農林水産相が「安倍応援団の一人に『石破さんを応援するのなら辞表を書いてからやれ』と言われた」と明かしたことについてだった。
首相は夕方の日本テレビの番組で「私もいいこととは思っていない」と語っていたが、夜のテレビ朝日の番組では一変。「本当にそういう出来事があったのか、陣営に聞いた。みんな『あるはずはない』と大変怒っていた。そういう人がいるのであれば名前を言って頂きたい」と斎藤氏の発言を否定した。
これに対し、石破氏は「斎藤健さんは、作り話をする人では絶対にない」と真っ向から反論。「財務省のセクハラ疑惑に似ているような気がする」とも述べ、前財務事務次官によるセクハラ問題で、同省が被害者の記者に名乗り出るよう求めて批判を受けたことと結びつけて批判した。
森友・加計学園問題など政権を…