日本銀行が再び政策を動かさない「音無しの構え」の時期に入ったようだ。
日銀、金融緩和の現状維持を決定 景気「緩やかに拡大」
18日から2日間の日程で開かれていた金融政策決定会合(年間8回開催)を終えた日銀は19日昼、異次元緩和政策の「現状維持」を決めた。黒田東彦(はるひこ)総裁が午後3時30分から記者会見する。
前回7月末の決定会合では、「短期決戦型」だった異次元緩和の枠組みを「長期戦型」に修正したばかり。「2%インフレ目標の達成に向けて」というのが公式説明だったが、実際は来年秋に予定されている消費税増税、2020年の東京五輪・パラリンピックをめぐる特需とその反動など、日本経済をめぐって想定されるリスクに備えた措置とみられる。少なくともそのころまでは異次元緩和を終える「出口」には向かわないことを示したものだろう。
日銀は2016年9月、それま…