山形市美畑町の交差点で18日午後9時半ごろ、パトロール中の山形署地域課のパトカーが乗用車とぶつかった。パトカー側に一時停止の標識があったが、ほぼ止まらずに交差点に進入したとみられることが、朝日新聞が入手した現場付近の防犯カメラの映像で判明。山形署は一時停止をしなかった可能性があるとみて、運転していた地域課の20代の女性巡査から事情を聴く方針。
山形署によると、現場は信号のない交差点で、パトカーが交差点に進入し、右から片側1車線の道路を走ってきた乗用車とぶつかった。パトカーは右前部、乗用車は前部を破損。パトカーの助手席にいた男性巡査(19)と、乗用車の助手席にいた50代の女性が胸の痛みを訴えて病院に運ばれたが、いずれも軽傷という。本間義和副署長は「けがをされた方にお見舞いを申し上げるとともに、再発防止に取り組む」としている。
現場は、JR山形駅から南に約1・5キロの住宅街。
近くに住む女性(75)は夕食の片付け中に「ズドーン」という音を聞いたという。「大きな音がしたので見に行ったら、パトカーと、黒色の乗用車の車体が破損していた。ここは小さな事故が珍しくない場所。お巡りさんだからしっかり運転していると思うけど……」と話した。