山形県警は22日、山形市に住む60代の女性が、弁護士を名乗る男らによる架空請求詐欺の被害に遭い、1億円をだまし取られたと発表した。
県警捜査2課によると11月中旬、「訴訟最終告知のお知らせ」と題したはがきが女性宅に届いた。記された連絡先に電話すると、弁護士を名乗る男らから「通信料の未払いで業者が訴えている」「弁済供託金500万円を払え」「和解金2千万円払え」などと言われた。指示に従い、女性は11月20日~12月18日、千葉、埼玉、茨城の各県と東京都内のマンションなどに12回にわたって宅配便で現金計1億円を送ったという。定期預金や生命保険などを解約し、送り続けていた。
女性は家族と一緒に暮らしているが、「裁判のことを人に言ってはいけない。禁止条項がある」などと言われ、誰にも相談しなかったという。
山形署に20日、県外の警察署から連絡が入り、発覚した。