山形、山梨両県で3人の女性宅に侵入して性的暴行を加えたとして強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われ、一審で懲役21年の判決を受けた元NHK記者弦本康孝被告(30)に対する控訴審の初公判が20日、仙台高裁(嶋原文雄裁判長)で開かれた。弁護側は「一審は、全ての事件で事実誤認だ」として改めて無罪を主張し、検察側は控訴棄却を求め、審理は即日で終わった。判決は10月18日に言い渡される予定。
一審判決によると、弦本被告は2013~16年、勤務していた山形、山梨両県で20代の女性計3人の自宅に侵入し、性的暴行を加えた。弁護側は、遺留物のDNA型鑑定の信用性は争わず、「第三者が意図的に弦本被告のDNAを現場に持ち込んだ」などと主張している。