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「安倍1強」おごりの芽つみ合意形成を 根強い不信露呈

政治部長・栗原健太郎


特集「安倍×石破 二人が見る日本―自民党総裁選2018」


今回の自民党総裁選で問われたのは、「1強」がもたらした政権のゆるみとおごりだった。しかし、歴代最長の通算在任期間をうかがうのにふさわしい信頼を、安倍晋三首相が勝ち得たようには見えない。


首相の得票率は国会議員票82%に対し、地方票は55%。この差をどう読むか。首相支持陣営の強烈な締め付けにもかかわらず、地方議員や党員には、政権への不信が根強いと解するのが自然だろう。


財務省公文書改ざんの政治責任は誰もとらず、強引な国会運営も際だった。この総裁選では人事を絡めた「圧力」も見え隠れした。相も変わらぬおごりぶりに、来夏の参院選で痛い目にあうのではないかと心配する自民党議員は、国会、地方を問わず少なくない。


次の任期が最後になるだけに、…


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