ヘビーメタル好きとして知られるインドネシアのジョコ大統領が、Kポップの人気グループとの親密ぶりを国民にアピールしている。ヘビメタとは質がまったく異なる音楽グループへの傾倒には、来年4月の大統領選を見据えた戦略があると指摘されている。
ジョコ氏は9日から11日まで韓国を訪問し、文在寅(ムンジェイン)大統領と会談した。経済協力案件の覚書への署名などが目的だったが、滞在中の10日、ソウルでKポップ・グループ、スーパージュニア(SJ)に会いにいった。その様子はインドネシアのテレビや新聞でも報じられ、ダンスを一緒に踊ったり、記念撮影をしたり。サイン入りのアルバムも贈られ、ジョコ氏は終始、満面の笑みだった。
実は、SJは8月から9月にかけてジャカルタであったアジア大会の閉会式に出演するなど、インドネシアの若者に大人気だ。メンバーの1人が翌日、「お目にかかれて光栄でした」とツイートすると、ジョコ氏も「温かいもてなしに加え、ジャカルタにも来てくれてありがとう」などと返信した。
ジョコ氏は高校時代からヘビメタ好きで、米国の人気バンド、メタリカの全アルバムを持っているほど。このためSJとの交流について、地元報道では「1980年以降生まれのミレニアム世代を意識した選挙目当て」(有力ネットメディア「ドゥティックコム」)との指摘がもっぱらだ。
来年の大統領選では、ミレニア…