仙台市宮城野区の宮城県警仙台東署東仙台交番で清野(せいの)裕彰巡査長(33)=警部補に2階級特進=が刺されて死亡した事件で、襲われた後も清野巡査長の拳銃は腰のケースに収納されたままで、腕には抵抗した際の切り傷があったことが、県警への取材でわかった。県警は拳銃を構える間もなく、不意に襲われたとみて調べている。
血まみれの床、容疑者は包丁を手に警告無視 警官刺殺
警察庁長官「交番刺殺、重く受け止める」安全対策を指示
県警によると、司法解剖の結果、清野巡査長には腹や頭、肩に複数の傷があり、死因は失血死だった。左脇腹の傷が心臓まで達して致命傷になったとみられる。一方、腕にも刃物を振り払ったときにできるような切り傷があった。別の男性巡査部長(47)が発砲して死亡した相沢悠太容疑者(21)=同区=から、刃渡り約20センチの包丁で切りつけられたとされ、その際に、抵抗して受けた傷とみられるという。
相沢容疑者は19日午前4時ご…