ウエスタン・リーグの阪神―ソフトバンク戦が21日、阪神甲子園球場であり、引き分け以上で8年ぶりの優勝となる首位・阪神は2位ソフトバンクに1―7で大敗した。観客が多く集まることを考慮し、球団は急きょ、開催場所を鳴尾浜から甲子園に変更したが、ホーム最終戦を有終の美で飾ることはできなかった。
最新の試合結果はこちら
この日、バックネット裏には平日にもかかわらず、多くの阪神ファンが集結。ただ、試合はため息が広がる展開となった。
先発の高卒2年目右腕・浜地が二回にコラスに2ランを浴びるなど早々と3失点。救援陣も悪い流れを断ち切れず、終盤に追加点を奪われた。攻撃陣もいいところなし。2安打に抑えられ、九回に1点を返すのが精いっぱいだった。
矢野2軍監督は「今日決められたらファンも喜んだと思うけど、勝負ごとやからしゃーない。思うようにいかんよな……」と残念がった。
1軍は13年連続でリーグ優勝を逃し、ファンは2軍とはいえ、甲子園で就任1年目の矢野2軍監督が宙に舞う姿を楽しみにしていたはず。だが、それもかなわなかった。ウエスタン・リーグの公式戦は残り3試合。22日からの広島3連戦(由宇)で優勝を目指す。(辻隆徳)