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歴代最重量292キロの力士引退「がりがりになりたい」

大相撲の歴代最重量292・6キロの序二段・大露羅(35)=ロシア出身、山響部屋=が秋場所13日目の21日、現役引退を表明した。7番相撲で勝利し、「思い出になりますね。相撲、最高っすね」。笑顔で土俵に別れを告げた。


相撲特集:どすこいタイムズ


大露羅は昨夏の健康診断で288キロを記録。元大関小錦の285キロ(1996年)を超え、史上最重量力士になった。この秋場所前にはさらに増え、292・6キロ。「歴史に残るのはうれしい」と話していた。


もちろん、大変なこともある。仕切りの際に土俵に手をつくことができず、最近は、控えからはうように土俵に上がっていた。長時間歩くのもきつい。「がりがりになりたい」とこぼすこともあった。


2000年春場所で北の湖部屋からデビュー。師匠の北の湖前理事長(故人)からかわいがられ、長く付け人を務めた。最高位は幕下で関取にはなれなかったが、登場するだけで感嘆の声や拍手を受けた。


北の湖前理事長(故人)が生きていれば、この5月で65歳の定年を迎えているはずだった。そこまでは現役を続ける、と師匠に生前約束していた。「部屋に師匠の写真を飾っていて、みんなで手を合わせて出てくるんですけど、『きょう、最後です』って言ってきました。相撲をやって本当によかった。皆さんにかわいがってもらって、人気も出てきました。ありがたかったですね」


10月にロシアに帰り、第二の人生をスタートさせる予定だという。「もうあっちは雪がちらほら降っていて、零下らしいんですよね。これだけ脂肪をつけたんで、大丈夫かな」


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