ドーピング違反により6カ月間の出場停止処分を受けたプロ野球・楽天のジャフェット・アマダー内野手(31)について、日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング特別委員会は21日、当初処分を維持する決定を下した。同委員会はアマダー内野手から「意図的に服用したことはこれまで一度もない」などと異議申し立てを受け、本人に弁明の機会を与えた上で検討していた。この決定により、アマダー内野手の6カ月間の出場停止処分が確定した。
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アマダー内野手については、6月13日の中日戦後の尿検査で、利尿作用があってドーピング隠しの目的が疑われる禁止物質「クロルタリドン」と「フロセミド」が検出された。8月9日に処分が科せられたが、アマダー内野手は同22日、球団を通して異議を申し立てていた。
委員会によると、9月4日に本人に弁明の機会が設けられた。アマダー内野手は「意図的に服用したことはこれまで一度もない」と主張。一方で、禁止物質が検出されたことは認めて処分も受け入れ、ファンや関係者への謝罪を述べたという。
同委員会の発表によると、アマダー内野手はこれまで規定違反の制裁はなく、禁止物質の常習的な使用は認められなかった。また、使用していた医薬品やサプリメントなどに禁止物質が混入されていた可能性は否定できなかった。しかし、「謝罪と反省の意思を表明していることを考慮しても、その情状は軽いものということはできず、本件制裁はやむを得ない。処分を見直すべきという結論には至らなかった」とした。