23日午後4時15分ごろ、堺市堺区と大阪市住吉区の境界を流れる大和川の遠里小野(おりおの)橋付近で「子ども3人が流された」と通行人から110番通報があった。大阪市消防局などによると、2人は周囲の人に救助されて命に別条はないが、行方が分からなくなった小学3年の男児(9)を捜したところ、約3時間後に数十メートル下流で発見。病院に搬送されたが、午後9時半に死亡した。
住吉署によると、大阪市内の同じ小学校に通う児童6人で、大和川へ遊びに来ていたという。このうち3人が岸の近くで遊んでいたところ、1人が溺れ、他の2人も流れに足をとられたとみられる。
付近へ川遊びに来ていた大阪市住吉区の中学2年と3年の男子生徒は午後4時半ごろ、「大丈夫か!」「仰向けになれ」と大人が叫ぶ声を聞いた。大人2人がそれぞれ児童を抱えて川から救助していたという。男子生徒たちは「あそこは深い。大丈夫かなと2人で話していたところだった」と話した。